PowerAutomateDesktop(PAD)でコピーしたデータを変数に格納する方法を紹介します。
コピーしたデータは「クリップボードテキストを取得」アクションで変数に格納できます。
コピーしたデータの取得
- データをコピーする
「キーの送信」アクションを使用し、取得したいデータをコピーします。
コピーするにはデータを選択し、「Ctrl+C」を押します。 - 「クリップボードテキストを取得」アクションを追加する
コピーしたデータは「クリップボード」に保存されています。
コピーした後に「クリップボードテキストを取得」アクションを使用すると、コピーしたデータが変数に格納されます。
注意点・ポイント
エラー回避策
コピーしたデータが「クリップボード」に保存されるまで時間が掛かることがあります。
保存時間より「クリップボードテキストを取得」アクションの実行が早いと、想定通りのデータが取得できない、またはクリップボードにデータがなくエラーとなってしまいます。
以下のようなアクションを追加することでエラーを回避できます。

- クリップボードの内容をクリア
まずはクリップボードに保存されている内容を削除することで、想定外のデータ取得を防ぎます。 - 変数の設定
ループ処理などを使用する場合は必ず設定します。
「ループ条件」の条件をクリップボードから取得する変数【「ClipboardText」が空白であること】としているので、条件に一致するよう「ClipboardText」を空白にしておきます。 - キーの送信
「Ctrl+C」を設定し、コピーを行います。 - ループ条件 【ClipboardText が 空白 と等しい】
クリップボードから取得する変数「ClipboardText」が空白と等しい間ループを行います。空白でなくなった場合はループを抜けます。
言い換えると、「ClipboardText」にデータが入る(コピーしたデータが取得できる)までループを繰り返すという意味です。
データが変数に格納されるまでクリップボードからデータを取得し続けるので、クリップボードへの保存に時間が掛かった場合も対応することができます。
※コピーが上手く出来てなかったら無限ループになります。 - クリップボードテキストを取得
ループの間に「クリップボードテキストを取得」を設定することで、取得できるまでアクションを実行します。
おわり
コピーしたデータをPAD上で使用したい場面がでてきたら試してみてください。
エラー回避策はできれば毎回入れとくのが吉かなと思います。
上手くいってても、たまにエラーになって停止するか想定外の動きをしてしまいます。
ちょっと面倒くさいですが、安全にフローを実行できるのがいいですね。